モンゴル人との結婚手続きと配偶者ビザ申請|日本での流れを解説

モンゴル人との国際結婚を考えている日本人の方へ。本記事では「何から始めればいいのか」「どんな書類が必要か」「手続きの順序はどう進めるか」など、初めての方が抱きがちな不安に丁寧にお答えします。特に配偶者ビザ申請で不許可になるリスクと、その回避法にも触れながら、安心して手続きを進めるための実務的なポイントを紹介します。
まず、日本とモンゴルの婚姻制度の違いを整理し、続いて「日本先行方式」「モンゴル先行方式」の二通りの手続きパターンをご案内。不許可事例を踏まえたビザ申請の勝ちパターンも解説します。スマホで読みやすいよう、見出しごとに要点をまとめていますので、必要な情報にすぐアクセスできる構成です。準備に不安のある方は、記事後半の「お問い合わせ」の案内もご活用ください。この記事が、二人の新たな門出に向けた安心の一歩となりますように。
モンゴル人との結婚が増えている背景とは?
近年、日本には力士をはじめ、留学生や技能実習生としてモンゴル人が増えています。2019年には約3万1000人が来日し、+14%と伸びしろも大きく、相撲や文化交流を背景に日本人との出会いもじわじわ広がっています。
さらに、日本語学習への関心の高さや、英語+日本語を活かした将来設計を描くライフステージ志向も後押しになっています。こうして日本で暮らすモンゴル人が増えれば、結婚につながる出会いも自然と増えていきます。文化的親和性の高さは、国際結婚を後押しする大きな要因です。
結婚の前に整理!日本とモンゴルで異なる法制度
国際結婚に向けて避けて通れないのが、法制度の違いです。ここでは大事な3点を整理しましょう。
✅ 婚姻可能年齢
日本:2022年4月以降、男女ともに18歳以上が婚姻可能
モンゴル:男女ともに18歳以上(同様)
→ 年齢の点では一致しているため大きな問題はありません。
✅ 再婚禁止期間
日本:離婚直後に子どもがいる場合、女性に100日間の再婚禁止期間あり
モンゴル:再婚制限なし
→ モンゴル側に理解を得やすいので、日本手続きがスムーズです。
✅ 精神疾患に関する婚姻制限
モンゴル:遺伝性の重篤な精神疾患がある場合、婚姻が法的に制限される
日本:精神疾患による婚姻制限なし
→ 疾患が関わる場合、専門家相談が必要です。
日本先行方式:まず日本で婚姻手続き
日本在住のカップル向けに最も手軽なのが「日本先行方式」です。以下、流れとポイントを解説します。
🔹 必要書類の準備
モンゴル人配偶者が用意するもの
- 婚姻要件具備証明書(在日モンゴル大使館発行)
- 犯罪経歴証明書(日本警察署で指紋採取を伴う)
- 国民登録証、出生証明書、非婚姻証明書など(そのすべて公証済み・45日以内発行)
- 居住証明書(モンゴル国内発行)
- パスポート写し
これらが揃うと、大使館で婚姻要件具備証明書が発行されますが、犯罪証明書の取得には時間がかかるため、余裕を持って申請しましょう。
日本人が用意するもの
- 戸籍謄本(本籍地の役所で取得)
- 住民票
- パスポート写し
🔹 婚姻届の提出
- 戸籍謄本・住民票を添えて婚姻届を市区町村役場に提出
- 婚姻届受理証明書を発行してもらう(提出後すぐに即日交付されることも)
🔹 モンゴル大使館への届出
- 婚姻届受理証明書、戸籍謄本、夫婦それぞれのパスポート写しを在日モンゴル大使館へ提出
- 報告届出が完了すれば日本先行方式は終了。モンゴル側でも婚姻が認識されます
モンゴル先行方式:現地で先に手続きを進める方法
モンゴルで手続きを進めたい場合、現地での証明取得や儀式手続きが必要になります。
🔹 現地での婚姻手続きの流れ
日本人が準備するもの
- モンゴルで認証済みの独身証明書
- 犯罪経歴証明書(公証済み・警察署で)
- 健康診断書(HIV・結核など)
- 身分証明の写し、公証人認証済み
モンゴル人が準備するもの
- 独身証明書、住民登録証、犯罪経歴証明書、健康診断書など
→ 書類が認証された後、国民登録庁に婚姻届を提出し、1か月ほどで婚姻証明書が発行されます。
🔹 日本大使館への届出
- 生じた婚姻証明書、日本人側の戸籍謄本、パスポート写し、翻訳文などを在モンゴル日本大使館へ提出
- これで日本でも婚姻が報告されます
配偶者ビザ申請|不許可になりやすいケースと回避策
婚姻手続きが終わっても、配偶者ビザが確実に取得できるとは限りません。ここでは主要なポイントを整理します。
✅ 審査で重視されるポイント
- 偽装結婚の防止:交際期間や経緯が矛盾なく証明できることが重要
- 経済力・生活基盤:年収や住居の安定性が審査基準となる
- 共通生活の証明:メール・写真・SNS記録など、多角的な証拠の提出が望ましい
✅ 不許可になりやすいケース
- 証拠の齟齬:面談で話した内容と提出書類が違うと「偽装」と疑われる
- 書類不備・翻訳エラー:書式間違いや翻訳品質の低さで差し戻しとなることも
- 経済基盤が弱い:アルバイトのみ、生活保護受給歴ありなどの場合、信用力を補う資料提出が必要
- 専門家不在で申請したケース:経験不足で手続きに漏れが発生し、不許可になる例も多い
→ 回避策としては、書類チェックと証拠の整合性確認を第三者に依頼する、また行政書士など専門家に相談しながら進めることが効果的です。
まとめ:安心して国際結婚・在留資格取得へ
日本とモンゴル、それぞれの法制度を把握し、必要書類を整理すれば、婚姻手続きは十分乗り切れます。ただ、配偶者ビザでは書類の不備や審査基準の乖離が原因で落とされるケースが少なくありません。
- ✅ 日本先行方式は国内完結型で手間が少ない
- ✅ モンゴル先行方式は現地対応が必要だが信頼度が高い
- ✅ 配偶者ビザは偽装結婚防止の観点から書類の整合性と証拠力が重要
婚姻と在留資格取得は別案件です。不安がある場合はお早めに専門家に相談し、スムーズなスタートを切りましょう。
Eight Links行政書士事務所に相談しませんか?
モンゴル人との結婚手続きや配偶者ビザ取得で不安を抱えている方は、ぜひご相談ください。
書類チェックから申請代行まで、経験豊富な行政書士が全面的にサポートします。不許可リスクを最小限にし、安心して新生活を始めましょう。
記事の監修者

Eight Links 行政書士事務所 所長
蜂須賀 昭仁
2016年9月〜
VISA専門行政書士事務所
「Eight Links 行政書士事務所」を開業
専門分野 外国人在留資格申請、帰化許可申請
外国人の在留資格申請を専門分野とし
年間500件以上の相談に対応
講師実績
広島県行政書士会国際業務協議会 担当講師
中華人民共和国遼寧省鉄嶺市(外国人会社設立・経営管理)についての講師
運営HP
広島外国人ビザ相談センター
https://hiroshima-visa.link/
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https://eightlinks.link/marriage/
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広島外国人会社設立&経営管理ビザ申請代行センター
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Eight Links 行政書士事務所 所長
蜂須賀 昭仁
2016年9月〜
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